名畑政治 コラム vol3 自分を鼓舞してくれる愛用時計との出会い

取材・文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata

札幌駅前の旗艦店「GRACIS札幌駅前店」をはじめ、札幌市内に4店舗を展開する高級時計の正規販売店「GRACIS(グラシス)」。

創業から今年で50年。千歳市で宝飾・時計修理店としてスタートし、1990年代初頭に拠点を札幌へと移動。

2016年に「GRACIS札幌駅前店」をオープンし、現在は道内最大級の売り場面積と品揃えを誇る高級時計専門店としてその名を轟かせる。

この『グラシス』二代目経営者である宮本建次社長に、時計の販売と顧客サービスへの情熱をGressive編集長・名畑が聞く。

事業展開の記念であり決意表明の 契機となった愛用時計との出会い

名畑：

先程から宮本さんにお話を伺っていると、『グラシス』における重要ブランドがブライトリングとグランドセイコーということが非常に良く理解できました。

では、これらのブランドと宮本さんの出会いを教えていただけますか？

今、腕に着けられているのはブライトリングのナビタイマーですよね？

宮本：

「このナビタイマーは、ブライトリング・ブティックをオープンするとき、自分自身で記念として手に入れました。それは同時に、この事業を頑張ろうという決意としてです」

名畑：
それは18Kのソリッドゴールドです。となると相当な決意が必要ですね。

宮本：
「たしかに相当な決意でしたが、実際にブティックのオープンからの現在までの2年間、私が着用しているのを見て、『このモデルと同じものが欲しい』といっていただいた方が何人もいらしたんです。

ですから今はこの『ナビタイマー』にして本当に良かったなと思っています」

自分の中の情熱を鼓舞してくれる メカニカル・クロノグラフの魅力

名畑：

こちらは『グランドセイコー』の『テンタグラフ』ですね。

宮本：

「そうです。2年前に発売されたクロノグラフ・モデルですね。

ちょっと無骨で大きいのですが、以前から手に入れようかどうしようかと迷っていて、なにかきっかけが欲しかったのですが、

当社は2025年で創業50周年なので、これを記念して購入しようと決断しました。

その決意には、これまでの50年を祝うだけでなく、これからの50年、そして100年に向けての新たなスタートとしての意味も込められています。

表情豊かに愛用時計について語る宮本さんと話をしていると、自分もついついそんな時計が欲しくなると実感する。

皆さんも是非、生涯愛用できる愛着の一本を探しに『グラシス』を訪ねてみてはいかがだろうか？